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学園コメディ・制服同人サークル 気まぐれに

第一章 制服の歴史

4.平成の制服-ファッションとしての制服と世界に注目される制服-

平成に入ってもブレザー化の波は止まりません。さらにはDCデザインと呼ばれる、著名なデザイナーによるデザインの制服を導入する学校もでてきました。その中には世界的に有名なファッションデザイナー、森英恵さんが立ち上げたブランド『ハナエモリ』も 名を連ねています。『ハナエモリ』ブランドには、ボタンなどにそのトレードマークである蝶があしらわれていることが特徴です。
また、同じく有名なファッションデザイナー、山本寛斎さんも学校の制服を手がけています。制服と関係ないですが、京成AE形「スカイライナー」のデザインも山本さんによるものです。
このDCデザインを導入した学校では偏差値が高まったという報告もあり、制服のデザインは、有力な生徒集めという新たな役割を負うことになりました。これが後の制服のファッション化に繋がったのかもしれません。

90年代半ば、東京を中心に流行した『コギャル』と呼ばれる存在が、しばらくの間ファッション界を牽引していくことになります。ルーズソックスや茶髪、強いタンニング(日焼け)によるガングロが主な特徴で、深夜には『ギャルサークル』が パラパラを踊る姿が見られました。
このコギャルのブームとともに、制服の着崩しが顕著になっていきます。スカートはどんどん短くなり、胸元はぱっかり開いて、まるで恥じらいもありません。

2000年代に入ると、コギャルのブームは過ぎ去り、派手な格好も鳴りを潜めるようになりました。制服の着崩しも次第に無くなっていきます。
そして、制服がファッションデザインとして取り入れられる時代がやってきます。「なんちゃって制服」は、コギャルがブームを迎えた頃から存在したといわれています。高校を卒業した者が制服をずっと着ているという現象もありました。 今となっては、休日でも制服を着てでかけるなど、最早『制服が私服』という状態にまでなる現象も。さらに、世界的にも日本の制服が注目されるようになっていきます。元々日本の漫画やアニメは世界的な人気を誇っていましたが、制服が 注目されたのも、ここから来ているものと推測されます。

この制服をファッションとして捉える志向は男子よりも女子のほうが高く、特に女子は、制服をおしゃれに着こなそうという意識が高くなっています(小澤 2010)*。
こうして制服が肯定的に捉えられることは、80年代までの制服排斥の動きとは全く異なります。これまでの厳格な服装指導から、制服の着用規定の自由化、弾力化した高校がかなりの割合で増加したことが理由であると推測されると小澤(2010)は 指摘しています。

これからも制服とそれを取り巻く環境は変化していくことでしょう。そして、これからも制服が注目され続けるのかどうかが気になるところです。

*参考文献参照

<1-3:戦後から昭和後期の制服 | 1-4:平成の制服 | 2-1:セーラー服の機能>